スプリングは材料の弾性を最大限利用するので高弾性であるほどスプリング材料として優れているといえる。
この程度の基準になるのを弾性限度といいますが、材料にある力を加えて変形させた後にその力を取り除いた時、
変形せずに元の形に戻る最大の力に該当する応力だ。
1) 熱間成形加工スプリング鋼
@ スプリング鋼
日本では、 耐食用と耐熱用などの特殊な場合を除いては、熱間成形用のスプリング鋼を通常スプリング鋼と呼ぶ.
A 高合金 スプリング
マルテンサイト系ステンレス鋼と折出硬化形ステンレス鋼が使用されている..
B 耐熱スプリング鋼
スプリングの耐熱性、強度、 引性を特に高くしたオイルテンパー線がある.
2) 冷間成形加工スプリング鋼
@ ピアノ線
純度が高い原料を電気炉で溶解したピアノ線ロードを素材として、パテンティングともいわれる熱処理過程を経た高級材料で
ある。
A 硬鋼線
ピアノ線に比べ若干不純物を含んでいる。従ってピアノ線に比べ品質は劣る。
B オイルテンパー線
最終工程で焼入れ、焼き戻し処理をし、特に耐熱性及び引性に優れた材料である。
C ステンレス鋼
マルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト、 折出硬化系 などで生産され、強引性と耐食性に優れている。
3) 鋼帯(Strip)
スプリング材料として使用される鋼帯には 高炭素鋼, 低合金鋼 及びステンレス鋼がある。薄板スプリング用として
必要な性質中で冷間加工性と強度が最も重要である。
4) スプリング用 比鉄金属
@ りん青銅 : Cu-Sn系のりん青銅は昔からスプリング材料として使用されて来た.
A 洋白 : ニッケルシルバーと呼ばれる C-u-Ni-Znの 三元合金である。
B ベリリウム銅合金
C 銅チタン合金 |